ELECOA

Instructions of the SCORM 2004-compliant Moodle plugins in English.

ELECOAとは

ELECOAは、機能拡張性とコンテンツの流通再利用性を両立したeラーニングシステムのアーキテクチャです。 詳しくはこちらをご覧ください。

これまでに、SCORM 2004 3rd Editionのシーケンシング機能を持つ教材オブジェクト群を開発しました。 本サイトで公開しているソフトウェアは、これらを含んでいますので、SCORMパッケージを動作させることができます。 SCORM 2004 3rd Editionへの対応状況はこちらをご覧ください。

ELECOA関連ドキュメント

ソフトウェア

2023年7月現在、ELECOA Player、Moodleプラグインともに、PHP 8.1以降に対応していません。

ELECOA Player

ELECOA Playerは、ELECOAパッケージとSCORMパッケージ(1.2と2004)を動作させることができるeラーニングシステムです。 PHPが動作するWebサーバにインストールして使用します。 SCORMパッケージをアップロードして動作させるために必要十分な機能を実装しています。 ELECOA Playerは、三条項BSDライセンスのもとで公開しています。

アップロードできるSCORMパッケージのサイズの上限は、www/contentpkguploader.php$MAXIMUM_FILESIZEで設定します。 PHPの設定(post_max_size, upload_max_filesize)も確認してください。

ダウンロード: [tar+bzip2フォーマット] [ZIPフォーマット]

インストール方法は、以下の通りです。

  1. ダウンロードしたアーカイブファイルを展開し、Webサーバ上の適切なディレクトリに配置します。 このディレクトリをインストールディレクトリと呼びます。 インストールディレクトリは、Web公開領域である必要はありません。 以下のファイル名・ディレクトリ名は、いずれもインストールディレクトリからの相対パスです。
  2. wwwディレクトリを、Webから参照できるようにします。
  3. init_www.phpで定義(define)しているweb_base_pathの値を、wwwディレクトリ(ELECOA Playerのフロントページ)のURLのパスに書き換えます。 最後のスラッシュは不要です。 Webのルートディレクトリに配置した場合は、''(空文字列)となります。
  4. logディレクトリ、syslogディレクトリ、www/contentsディレクトリを、PHPスクリプトの実行(実効)ユーザから書き込み可能にします。

ELECOAパッケージは、展開した上で、www/contentsディレクトリへ配置します。 SCORMパッケージは、ログイン後の画面からアップロードします。 SCORMパッケージはコンバータを通す必要がありますので、直接配置しても動作しません。 www/contentsディレクトリには、ユーザとPHPスクリプトの両方からコンテンツを配置しますので、(Unix系OSの場合は)スティッキービットを立てるなど工夫してください。

init_www.phpで定義(define)しているshow_logの値をTRUEに変更すると、ELECOA Playerでログが閲覧できるようになります。 ログを閲覧するには、ログイン後の画面に設置されるリンク「View log files」を選択してください。

Moodleプラグイン

Moodleで、ELECOAパッケージ、SCORMパッケージ(1.2と2004)、cmi5コースを動作させることができるプラグインです。 活動モジュールとブロック(成績表用)が含まれています。 Moodleプラグインは、GNU General Public Licenseのもとで公開しています。

ダウンロード: [tar+bzip2フォーマット] [ZIPフォーマット]

インストール方法は、以下の通りです。

  1. 配布物のディレクトリ構造を保ったまま、Moodleのインストールディレクトリに配置します。 つまり、blocks/elecoa_gradesblocksディレクトリの下に、mod/elecoamodディレクトリの下に配置します。
  2. Moodleに管理者としてログインすると、新規インストールするプラグインが検出されます。 Moodleの指示に従ってインストールを完了させます。

アンインストールの手順は、通常のプラグインと同様です。 活動モジュール(mod_elecoa)をアンインストールすると、活動のインスタンス(コース上に追加した活動)や学習履歴も削除されます。 旧バージョンのプラグインをアップデートする場合、通常はアンインストールせずに上書きインストールしてください。

現バージョンでは、cmi5コースを動作させるために、ソースコードを編集してプラグインの設定を行う必要があります。 mod/elecoa/core/CMI5Config.php$CMI5CFG->endpoint_base_url$CMI5CFG->lrs_authorizationに代入している値を書き換えてください。 $CMI5CFG->endpoint_base_urlは、LRSのエンドポイントです。 $CMI5CFG->lrs_authorizationは、LRSの認可トークン(authorization token)です。 本プラグインでは、AUはMoodleを経由してLRSと通信します。 LRSはMoodleを信頼することを前提に、Moodle-LRS間の通信には固定の認可トークンを用います。

バージョンについて

ELECOA Playerにはバージョン番号をつけていません。 便宜上、Moodleプラグインもリリース日で識別します。 現在の最新版は、ELECOA Playerは2023年7月13日版、Moodleプラグインは2021年9月28日版です。 更新履歴はこちらをご覧ください。

分散マルチプラットフォーム学習環境

分散マルチプラットフォーム学習環境は、次の手順で動作を確認できます。

Androidアプリのインストールと設定

  1. ここからパッケージをダウンロードし、インストールする。
  2. 初回起動時に、鍵マークの右側に「elecoademo」と入力して、「START」をタップする。
  3. 画面左端から右にスワイプすると表示されるナビゲーションメニューから「Settings」を選択し、次のように入力する。
User iduser1
User nameユーザ1
Sitehttps://elecoa-demo.herokuapp.com (最後に / をつけない)
Access codea36952-253928-8855
  1. ナビゲーションメニューから「Download」を選択し、コンテンツが表示されることを確認する。

コンテンツの操作

デモ用サイト(以下、「Web版」)は、https://elecoa-demo.herokuapp.com/ です【※一時的に停止しています。お試しになりたい場合は、森本(morimoto [at] ouj.ac.jp)までご連絡ください】。 user1~user4の4ユーザを用意しています。 「User」に「user1」~「user4」と入力してログインしてください。 「Password」は必要ありません。 次のように操作してください。

  1. Web版にuser1でログインし、「XML入門」を起動する。
  2. 数ページ進んだところで中断(SUSPEND)する。
  3. Androidアプリの「Transfer」メニューから、「XML入門」を「Download」する。
  4. Androidアプリの「Contents」メニューから、「XML入門」の「Launch」を選択し、次に「Start」(「Restart」ではない)を選択する。
  5. Androidアプリで学習を進めると、独習教材が終了したところでコンテンツが自動終了する。
  6. Androidアプリの「Transfer」メニューから、「XML入門」を「Upload」する。
  7. Web版で「XML入門」を起動(Resume)すると、続きから再開される。
  8. テストバンクを終え、待ち合わせまで進んだところで中断する。
  9. Web版での「XML入門」の学習を、「user2」~「user4」で実施する。いずれもAndroidアプリを用いる必要はない。待ち合わせまで進んだところで中断する。
  10. 4ユーザのうち、最後にテストバンクを終えたユーザは、待ち合わせを経由せずに、グループ型作問学習に移動する。残りのユーザは、待ち合わせの画面で「CONTINUE」を選択すると、グループ型作問学習に移動する。

デモ用サイトは、しばらくアクセスがないとリセットされます。 上記の手順は時間を空けずに実施してください。 中断(SUSPEND)と終了(EXITALL)を間違えたり、動作がおかしくなったりしたときは、時間を空けてお試しください。

関連配布物

テスト用コンテンツ

ADLが配布しているSCORM 2004 3rd Edition LMS Test Packagesに含まれるパッケージをもとにしたテスト用コンテンツです。 オリジナルのパッケージは、Conformance Test Suiteを使って自動的に実行されます。 ここで配布しているテスト用コンテンツは、手作業で実行できるように、ステップの説明を記載したインタフェースをつけています。 SCORM 2004の学習や、SCORM 2004対応LMSの動作確認などに利用できます。 いずれも、ELECOAとSCORM 2004のハイブリッドパッケージになっています。

これらのコンテンツは、再配布できません。

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