ELECOA

ELECOAとは

教育の品質向上や内容の豊富化のためには、eラーニングコンテンツの流通再利用が不可欠となっています。 このためには、コンテンツにSCORMのような標準規格を採用し、相互運用性を持たせることが重要です。 一方で、学習効果の向上のため、コンテンツには様々な機能が求められます。 ここで、規格で定められていない範囲の機能を追加・拡張すると、既存のコンテンツが動作しなくなることがあるほか、流通再利用性が確保できなくなります(図1)。 SCORMも利用できる機能が規格として定められているため、同様の問題を抱えています。

従来のeラーニングシステムのアーキテクチャ
図1: 従来のeラーニングシステムのアーキテクチャ

そこで、「教材オブジェクト」という概念を導入することにより、機能拡張性と流通再利用性が両立可能なeラーニングシステムのアーキテクチャを提案しています。 教材オブジェクトとは、従来のシステムのコンテンツとプラットフォームの間に位置し、様々な教育的機能を実現するプログラム部品です(図2)。 従来のシステムにおいてプラットフォームが持っていた教育的な機能を分離したもの、と考えることができます。 コンテンツは、対応づけられた教材オブジェクトが持つ機能によって動作し、プラットフォームとの通信は教材オブジェクトが担います。 既存機能の拡張や新規機能の追加は、新たな教材オブジェクトを導入することで実現します。 このため、新たな機能が既存のコンテンツに影響を与えず、機能拡張性が確保されます。 また、教材オブジェクトとともにコンテンツを流通させることにより、流通再利用性が確保されます。

ELECOAのアーキテクチャ
図2: ELECOAのアーキテクチャ

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